子供の頃からのアトピーが、大人になって大悪化して、
真剣に食事と向き合うようになりました。
きっかけは「油を断てばアトピーはここまで治る」という本を読んだことでしたが、
油は私のアトピーの原因のひとつだったようで、
「油の摂り方を変える」ことの効果はかなりのものでした。
まずは「外に出るのも嫌になるくらいのアトピーが出る」ということが無くなりました。
もちろん油を避けたり変えたりするだけではダメで、
それからも色々と試行錯誤しながらでしたが、
そこから気が付けば10年以上経ち、今では痒いところは無いし、
もう完治したんじゃない?と思ってしまうくらいの状態になりました。
でも、やっぱり子供の頃からのアトピー体質。
決して治ったわけでは無い!
といまだにアトピー警戒の日々は続いています。
揚げ物は嗜好品!
油への意識が変わってからというもの、
私の中では、揚げ物は食事というよりは「嗜好品だ」という考え方に変わりました。
当初は揚げ物はいっさい食べないという生活を続けていましたが、
肌の調子が良くなってくると、揚げ物も食べたいなぁと思うようになってきます。
特に大人だけならまだしも、子供はやっぱり揚げ物が好きですし、
鶏の唐揚げが食べられないなんて!!
それはちょっと娘があまりにも可哀そうじゃないか!(自分が好きなだけ)
ということで、今は頻繁に、というわけではないですが、揚げ物もたまに食卓に並びます。
私にとって、揚げ物の何が良くないのかというと
大量の油と小麦粉です。
特にフライだとパン粉がかなりの量の油を吸い取っているので、
油と小麦粉、私のアトピーにはツートップで良くないものなのです。
アトピーが出ている頃は、「外食した後に体中がものすごく痒くなる」ということがよくありました。
それがはたして、油のせいだったのか、添加物のせいだったのかは謎ですが、
外食で食べる揚げ物は特に、油の質も良くなかっただろうなと思います。
今では、揚げ物はたまーに食べる嗜好品だ!という感じでとらえています。
外で揚げ物を頼むときは、肌がすこぶる絶好調な時だけ。
何となく調子が悪くなりそうな嫌な予感がするときは、決して頼まないようにしています。
我が家の揚げ物「ノンフライで、グルテンフリー」
我が家で、揚げ物をするときは少量のオリーブオイルで揚げ焼きにするか、
ノンフライオーブンで焼く。というやり方で作っています。
私は、シロカのノンフライオーブンを使っていますが、
このオーブンは見た目はほぼトースターという感じなのですが、
ただ焼くだけなのに、素材自身の油で、揚げたような仕上がりになります。
当初はちょっと良いトースターくらいの感覚で買ったので、
正直、油なしでの揚げ物にはそこまで期待はしていませんでした。
でも、はじめてこれで鶏のから揚げを作った時は結構衝撃でした。
「ちゃんと唐揚げだ!」
たっぷりの油で揚げた時とまったく同じという訳にはいきませんが、
油も一切使わないでこの仕上がりなら、断然こっちが良いな。と思いました。
siroca ノンフライオーブン SCO-502 レッド[油無しで揚げ物調理/コンベクション/惣菜温め/レシピ付]
というか、今は多機能な電子レンジ(オーブン)がたくさん発売されているので、
そういったものにはこういう機能は当たり前に付いているのでしょうけど……。
そういうオーブンは結構高額なので(汗)いつか欲しいです。
私がこのノンフライオーブンを買ったのはもう7年ほど前の事なので、
今ではかなり年季が入ってきました。
エビフライやアジフライもできますが、油が多めな肉の方が、仕上がりが良いように思います。
我が家では鶏のから揚げなら、下味をつけたら、米粉をまぶして。
とんかつなら、米粉のパン粉で。
このノンフライオーブンにポンっと放り込んでいます。
できあがるまでに、少し時間はかかりますが、
揚げなくても、グルテンフリーでも、美味しく出来上がります。
揚げるより「煮る・ゆでる・蒸す」
油を控えるという点では、ノンフライオーブンで揚げ物を作ってしまえば、
植物油の量はかなり控えることができます。
私のアトピーからすれば、油を控えることができるのなら、
家で作る揚げ物は全然問題ないかもー!
どんどん食べても良いんじゃない??とも思いますが、
ノンフライオーブンでも、肉を高温調理するという点で、
AGE(終末糖化産物)が気になります。
AGE(Advanced Glycation End-products)はたんぱく質の糖化物質で、
体を老化させてしまう嫌な物質です……。
AGEは糖質の取りすぎにより、体の中で発生してしまうそうなので、
糖質の摂りすぎにも気を付けたいところですが、その他にも
たんぱく質の調理法によっても発生しやすくなってしまいます。
長い時間、高温調理を続けるとAGEがかなり増えてしまうそうです。
あのこんがりと焼けたおいしい色になることは老化物質を増やすということ……。
ノンフライオーブンで美味しそうに出来上がったとんかつや唐揚げにもAGEがたくさん発生しちゃってるのかもなぁ、なんてついつい考えてしまうのです。
体のことを考えれば、肉類の調理は揚げるよりも、煮たり、ゆでたりする方が本当は良いのです。
肉類など動物由来で脂肪もたんぱく質も多い食品は、調理する間にAGE量が増えますが、水分を多く使ったり、短時間で、しかも低温で調理する場合には、AGEは低く抑えられます。(中略)
肉類を調理する際には、煮る、ゆでる、蒸す、煮込むなどの方法がカラダにやさしいようですね。
さらに、レモンや酢など酸味のある食材を組み合わせることで、AGEの生成が抑えられます
「医師が実践する超・食事術」 稲島司 著 より引用
揚げるにしても、お酢なんかをプラスするとだいぶ良いようです。
AGEは老化物質……。実年齢以上に老けるのはいやだ!
ということで、
植物油を控えて揚げ物を作るにしても、
あまり頻繁に食べるのはやめた方が良さそうだなぁと思っています。
娘は、なにか勝負事が翌日に控えると、「今日はトンカツにして!」と言います。
「はいはいトン勝つね。」
でも、このトン勝つジンクス、全然だめです。
あまり効果がないようなのに、懲りずに言ってくるので
娘はおそらくただトンカツが好きなんでしょう(笑)
今回引用した本です。
この本の著者はタイトルにある通り医師ですが、
第一章では、筆者が25歳で突然アトピーになってしまい、
小麦粉などを減らし、食事を変えることでアトピーが改善した経験が書かれています。
私も同じような経験をした訳ですから、
こういった記述がある本はついつい食い入るように読んでしまいます。
この本の中では,
これはあくまでも著者の経験であり、医師として、小麦粉とアトピー性皮膚炎関連を明確に示すものではないと記してありますが、
お医者さんが経験したともなれば、何だか妙な説得力があります…。
肩書ってやっぱり人を納得させるのに大事なんだなぁと思う私です。