「食べ過ぎ」でアトピー悪化
40代に突入してから、うすうす気が付いていることがあります。
それは「私はもうそんなにたくさん食べなくてもいい」ということです。
気が付いてはいるのですが、それを実行するのはなかなか難しいことでもあります。
私は食生活に気を付けていないと、すぐ便秘になってしまうし、胃もあまり強くないので、すぐに胃がもたれます。それは年を重ねるごとに、如実に表れるようになりました。
消化する能力が弱いくせに、基本は食いしん坊なので、ついつい自分の消化能力を超えて食べ過ぎてしまうことがあります。
私のアトピーは、腸の状態が絶好調の時に悪化するということはまずありません。
私の絶好調の目安としては、朝起きて、何か水分を摂っただけで、腸が動き出し、トイレに行き、良い状態のものがするんと出るという感じです。
この絶好調の状態を一瞬で壊してしまう、ちょっと注意するべき期間が、
私には年に2回訪れます。それは「盆と正月」です。
盆と正月は、いつも地元に帰省しています。
これは本当に娘も楽しみにしていますし、私も心待ちにしているのですが、
私の腸にしてみたらそれはあまり良い期間とは言えません。
まず、ものすごく敏感なので(私ではなく、腸が!)
長く暮らした実家に戻るだけなのに、
「いつもと環境がちがうぞ」「生活リズムが変わったぞ」ということを素早く察知します。起床の時間が変わるだけで、なんかもういやな予感。
地元に帰るとついつい調子に乗ってしまうので、久々に会う両親や友達と外食三昧。
「外出先、旅行先では好きに食べる」という自分で決めたルールをしっかりと守り、
やれ焼肉だ、やれパスタだ、ピザだ、そして食後にはケーキ……!!
それでも「おまえ、調子に乗るなよ」という腸の声が聞こえてくるような気がするので、
外食前や後にいつもの食物繊維や乳酸菌のサプリメントを投入しますが、効果もあるんだか、ないんだかという感じで、
そういう生活を3日も続けていると、私の腸は、ピタっと何の反応もなくなります。
全然出なくなるんです。
すると徐々に肌の状態は悪くなっていきます。
これは羽目を外した程度によっても違うのですが、
悪い条件が重なると本当に悪化してしまいます。
前回のお正月は本当にひどくて、1週間ほどの帰省で、
帰ってきた時には肌の状態が悪くなり、完全に元に戻るまでに3か月くらいはかかってしまいました。
悪化するのにかかるのが1週間で、元に戻るのは3か月って、かなり割に合いません。
食生活の改善でアトピーが良くなってからは、
「悪化する」という状態がどういうものか具体的に言うと、
唇の端や耳が切れる。指が切れたり、湿疹が出る(不思議と出る指はいつも一緒です)。あごのラインや首がカサカサして赤みが出る。目が腫れやすくなる。
といったことが起こります。場所で言うと手、首、顔です。
昔のように掻かずにはいられないほどの痒みが出るというようなことはありません。
体にはここ数年何も出ていません。
悪化をもっと先に進ませてはいけない!ということで、
私はそこから全力で「元に戻す週間」に突入します。
夜だけ断食
悪化の兆候が出てくると、
外出先では何でも食べても良いルールは、いったん撤廃し、
小麦粉や植物油を多く含むものは外でも食べないようにします。
肉も食べ過ぎないようにします。
そしてより、回復を加速するために行うのが「夜だけ断食」です。
断食に関しては色々と情報があるので、本も何冊か読み、結局いつするのが良いんだろう?と朝ご飯を抜いたりしたこともありますが、
私は夜を抜く方が回復が早いようです。
そもそも、私は朝はいつもガッツリ食べている訳ではないので、夜抜く方が確実に胃腸も休まります。胃もあまり強くないので、寝ているときにお腹が空っぽだと、体がいつもより軽い感じがして、睡眠も深くなるような気がしています。
断食に関して参考にしているのはこの本です。
こちらの本は数年前から何回も繰り返して読んでいます。
女性のあらゆる不調にこたえる内容で、どれも参考になることが多いです。
この本では「1週間夕食断食」をすすめています。
夕食断食で、内側から若返って、45歳を過ぎた方も妊娠したとか!
この本を読み返すと、すごいなぁ……と「よし!私もまた夜断食やってみるか!」という気分になります。
ただ私は1週間は続けて行ったことはありません。
そうすればもっと効果も高いかもしれませんが、
ずっと夜何も食べないのも何だかなぁ……という感じになるのでめったにやりません。
何も食べないのは、本当に調子が悪い時だけ数日です。
味噌汁だけ飲むとか、全く食べないのではなく軽めにする。ということはよくやります。
とにかく食べる量を減らすと肌の回復が早いのです。
食べる量を減らすと、肌の状態が良くなるなんて、私ってもうあんまり食べなくても良いんだなぁと実感させられてしまいます。
夜断食で辛いのは、「家族のために食事を作るのに、それを自分は食べない」ということでしょうか。食卓には一緒に座りますし、人が食べるのを見ているだけなのは、なんかちょっとツライです。
私のアトピーは娘が物心ついてからは改善していたので、
娘は私のひどいアトピー姿は見たことがありません。
ただ、娘の節句などで、写真に写っている姿は見たことがあります。
それも一番ひどかった時の姿ではありませんが、
「どうして母がこんなに食に真剣に向き合っているのか」を納得してもらうには十分なものです。
たまに私が夜断食を始めると、「あれ?お母さん今日は食べないの?調子悪い?」と言います。
「そうそう、見て見て。ここと、ここに出てきた!」と調子の悪い部分を見せると
「そっかー。じゃあ早めに治した方が良いね」と
「母はアトピー悪化させない週間に入ったのだな」くらいにすんなり受け入れてくれます。
私はアトピーがものすごくひどかった時期に断食をしたことはありませんが、
食生活を変えないで断食だけしても、その時は良くなっても、きっと元に戻ってしまったんじゃないかと思います。やはり、すべては合わない食べ物を避けてからでないと難しいなと思います。
今年はコロナで帰省も見送りましたが、腸にとってみたら、平穏無事な日々のようです。
母の作る、大皿にどーんと乗せられた山盛りの唐揚げが恋しいです。