私は「水はけの悪い体」です
東洋(漢方)医学で言われる「水毒」という症状があります。
「体に余分な水分をため込みやすい、水はけの悪い体質」という感じでしょうか。
私は、自分はまさにこの「水はけの悪い体」だと思っています。
唾液がやたらよく出ますし、鏡で自分の舌を確認するとボテッとしていて、舌の端はボコボコと歯型が付いています。耳鳴りがしたり、足先はいつもヒンヤリと冷えています。
汗をかくのが下手で、なかなか汗が出ません。
そして何かっていうとすぐ目が腫れます。
西洋医学は、出た症状を治すために行われる治療が主ですが、
東洋医学の考え方だと、体の内側に目を向けるので、アトピーや喘息、鼻炎もこの余分な水が体にたまっている状態も原因のひとつとして考えられています。
タイに住んでいる時、トランス脂肪酸や小麦粉などはなるべく避けていましたが、
調子が悪くなる時期がありました。
この時のアトピーの出方が決まって「寝汗をかく」ことから始まりました。
「寝汗」も水毒症状のひとつといわれています。
日ごろはそんなに汗をかかないのに、とにかく寝ているときに粘っこい汗をかきます。特に首あたりによくかきます。
うなされる感じがして、不快な汗です。
すると翌日鏡を見ると首や顔にアトピーが出ています。
タイは暑い国なので、水分をよく取っていました。
果物もよく食べていました。果物は安価で美味しく、マンゴーなんて安いところで買えば、1個100円くらいで買えました。
あとはコーヒー!タイにはやたらカフェがあります。
しっかり美味しい豆から入れたコーヒーが150円くらいで飲めてしまったので、よく冷たいコーヒーを飲んでいました。
今思えば水分は溜め込むわ、体は冷やすわで、本当に良くなかったと思います。
タイの中華街で「水毒」診断
タイで調子が悪くなった時、ふと「漢方はどうだろう?」と思いました。
タイは中華系の人も多いですし、バンコクにはかなりの規模の中華街があります。
漢方屋さんがたくさんあるのです。
「ヤワラート」と呼ばれる中華街で診てもらった中国人の漢方医さんに、水毒かどうか確認すると「水毒だ」と言われました。ずっと水毒だろうなぁとは思っていましたが、きちんと言われたのはこの時です。
私のアトピーや喘息には、この水毒体質も関係していると思います。
食事を改善して、今はアトピーは良くなっているものの、
いまだに、この「水毒体質」は改善されていないように思います。
日本から出ればアトピーは良くなる??
日本人にアトピーの人が多いのは湿度が関係しているともいいます。
人は汗や尿以外にも、皮膚や肺などからも水分を排出していますが、
日本は湿度が高いので余分な水分が体から排出されづらく、水毒になりやすいそうです。
海外に行ったらアトピーが良くなったという話、よく聞きますが、
私は、それは絶対ある!と思っています。
私の夫もアトピーですが、
彼は高校生までの約6年間、ロサンゼルス近郊の都市に住んでいました。
その間はいっさい、アトピーが出ることはなかったそうです。
ですが、日本に帰ってきてしばらくするとアトピーが再発してしまいました。
私も20代の頃、彼の育ったアメリカへ一緒に旅行に行きました。
1週間ほどの滞在でしたが、旅行中はアトピーの調子がすこぶる良好で、自分でもびっくりしました。
ずっと住めたらアトピーとは無縁になりそうだなぁと思いました。
そういう話、他の人からもよく聞きます。
ロサンゼルスは暑いですが、湿度が低くカラッとしています。私の体質にも、夫の体質にも合う気候なのだと思います。
じゃあ、タイはどうだったかと考えますが、日本より良くも悪くもなかった、という感じでしょうか。
住む場所が自由に選べたら
住む国を変えるなんて、そうそうできることではありませんが、
夫が全くアトピーが出ない期間があったみたいに、
自分の体質に合う国に住んで、アトピーを気にせずに暮らせるなんて、ちょっと夢があるなぁと思います。
若くて、縛られるものが無くて、まだまだこれから!っていう状況なら
自分に合う国を見つけるなんていうのも良いなぁと思います。
沢木耕太郎さんの小説「深夜特急」は大好きで何回も読みました。
バックパックを背負った主人公が世界各国を乗合いバスで旅するお話です。
まだ結婚前の夫にこの本を貸したらかなりハマってしまって「オレ!ちょっと旅に出る!」とひとりで東南アジアに旅行に行ってしまいましたが、
外務省のホームページにも注意喚起されているようなオーソドックスな詐欺にひっかかって、1万円だまし取られて帰ってきました(笑)
まさかコロナのような伝染病が流行り、旅にも行けなくなる日が来るなんて……
本当に思いもよりませんでした。
汗をしっかりかけるようになりたい
水毒体質を改善するには、やはりしっかり水分を排出できる体にならなくてはいけません。
私は「水分を摂る」ことよりも、「排出する」ことを、なるべく気を付けるようにしています。
最近は水をしっかり飲もうという風潮がありますが、
しっかり排出できる人には、水分をしっかりと補給することが大切になってくると思いますが、私はまだまだそんな感じの体ではないようです。
しっかり排出できないのに、水分を摂りすぎると水が体の中で停滞してしまいます。
熱中症の時期なんかは少し気を付けていますが、家にいて一日中エアコンの下にいるような日は無理して飲むようなことはしないようにしています。「飲みたい」と感じる程度の水分量にとどめています。
きれいな水が体の中を循環できるようになるためには、
やはり、運動で汗をかいたり、お風呂で体をあたためたりすることが必要です。
しっかり運動して、筋肉もつけると、よりしっかり排出できるようになるそうです。
わかってはいるものの、運動となると重い腰が上がらない私です。