きっかけはこの本
私がアトピーを治すために食事を見直そうと思えたきっかけはこの本でした。
私はちょうどそのころ育児の真っ最中でした。娘は1歳を過ぎたくらい。
妊娠安定期から出産後はアトピーがびっくりするくらい良くなったんですが、
そのころには元に戻ってしまっていて。授乳で痩せ細っているうえにアトピーもひどくて、そのころの写真を見ると、貧相で本当に可哀そうな感じです。
悪化してしまったアトピーを抱えながらの育児って、ちょっとやっぱり大変です。
薬を飲もうにも、飲むと母乳に出てしまうので飲めません。
子供も1歳とか過ぎてくるとだんだん外遊びもさせなければいけません。
すごく悪化しているときは正直外に出たくありません。
公園に行くのとか、結構苦痛でした。
何よりきれいな肌をしたお母さんたちの中で赤い顔してるのがツラくてツラくて。
別に誰も気にしてないとは思うんですが、私は自意識過剰なのか人の目が結構気になりました。帽子を目深にかぶってあまり顔がわからないようにして出かけていました。
やはりアトピーは顔に出るのが一番辛いです。
目が腫れると人相も変わってしまいます。言ってしまえば顔がつるつるピカピカだったら、体にどんなに出ていたって隠せますから、そんなに悩みません。
でも大人になってからの私のアトピーはとにかく顔に出てしまいます。
この本は母がくれたんですが、読んでみて、本当にストンと納得するものがありました。
そうか!油!と思いました。
この著書ではアトピーを体の中でおこっている火事に例え、リノール酸を多く含む油がその燃料になると述べています。体の中でおこっている火事。まさにその通りだと思います。あの痒みや赤み。外からちょっと水をかけたって収まりません。
体の中の燃料から断たなければ。
リノール酸を多く含む油とは基本的には植物油全般を指します。
サラダ油とかキャノーラ油とか言われてるものはもう駄目です。
逆にシソ油やエゴマ油、アマニ油といった油はリノール酸が少なくリノレン酸を多く含み、火事の消火にあたってくれる油だと書かれています。
私がいつも食べていたパンやクッキーに含まれるマーガリンやショートニングはトランス脂肪酸を多く含み、本当に最悪!
トランス脂肪酸は心疾患など多くの疾患の原因になると言われ、海外では使用の規制がかかるほどのものです。
私がまず始めたのは、料理に使う油をすべてオリーブオイルにして、すべての植物油、マーガリン、ショートニングが原材料に使われているものを食べるのを止め、エゴマ油やアマニ油を採るようになりました。
(この頃は今のようにオメガ3が体に良い!エゴマ油を取ろう!とはあまり報道されていない頃でした。スーパーにもそんなにたくさんの種類は売っていませんでした。)
エゴマ油やアマニ油は熱に弱いので、加熱せずに、サラダにかけたりして食べます。
(取りすぎには注意します)
油を変えるだけで、アトピーはかなり軽減しました。
この本には本当に助けられました。アトピーの重症度によって食事が提案されているのでわかりやすいです。
油を避けると買えるものは限られてくる
植物油やマーガリンやショートニングを避けるようになってから、
食生活はかなり変わりました。スーパーやコンビニで買うパンやお菓子はほぼ、買えなくなりました。
あらゆるものに油が使われているし、昔から知られている子供たちが好んで食べるお菓子はマーガリンやショートニングのオンパレードです。プリンにも油が入ってる!
ふりかけにもマーガリンが入っていたりしますからね。
アイスも裏にラクトアイスと書かれたものは、植物油脂で作られていますし、コーヒーに入れるコーヒーフレッシュも油です。ホイップクリームも。
いかに自分が油漬けの日々だったのか。体が火事になって燃えつづけてもおかしくありません。
この頃はかなりストイックに油を避けました。
揚げ物などはもちろん食べませんし、油が入っている物を徹底的に避けました。
そのおかげで症状はかなり軽減し、顔のアトピーはかなり良くなりました。
ただこの頃も体のところどころ、手のアトピーは相変わらずひどく、家事に関してはオール手袋の毎日でした。手のアトピーは痒みもかなりありますし、手ごわいです。
アトピーが無い人でも主婦湿疹がひどいっていうことありますよね。
この後に小麦粉が合わないのでは?とグルテンフリー生活も始めてから、本当の改善に向かいました。
現在も我が家にある油は、オリーブオイルとアマニ油のみです。